「月夜ばかりじゃございやせん」アウトローな親分ver.

月夜ばかりと思うなよ 30秒シナリオ

アウトローな親分が

おい、やめろ。餅つきみてえに殴っちゃおっ死んじまう。
はは。お兄さんも若えのに頑固な御仁だ。縫ったぐれえに口が堅い。いっそ、針と糸持ってきて縫っちまいましょうかね。
おい、冗談だよ、笑え。
一人で気張ったって、もうどうにもなりゃせんよ。
お天道様の下歩くにゃあお兄さんは知りすぎた。
夜に紛れようったって、月夜ばかりじゃございやせん。
今ここで吐いちまった方が身のためでさあ。

短尺

一人で気張ったって、もうどうにもなりゃせんよ。
お天道様の下歩くにゃあお兄さんは知りすぎた。
夜に紛れようったって、月夜ばかりじゃございやせん。

解説:「月夜ばかりと思うなよ」の意味とは

現代は街灯やビルの明かりで夜も明るいですが、昔は街灯が無く、夜道を歩く際は月の光が頼りでした。
しかし月は満ち欠けしたり、雲がかかったりします。
月がない新月の夜や曇った夜は夜道が暗くなってしまいます。

「月夜ばかりと思うなよ」とは言葉通り受け止めると「暗い夜道に気をつけろ」という意味になります。

また、夜討ちといって、暗い夜道は人を暗殺したり誘拐したり、襲うのにぴったりです。
「暗い夜道に(夜討ちに合わないように)気をつけろ」
=「夜突然襲われないように気をつけろよ」
と転じて、
「月夜ばかりと思うなよ」とは、
「暗い夜に襲いに行くぞ」という脅し文句の洒落た言い方です。

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