典型的な雑魚が
なあなあ、お兄ちゃん、ちょっと金貸してくんね?
かっけぇブランドもん持っちゃって、お金あんでしょ?
貧しい俺らに慈善の寄付ってことでさ。いいでしょ?
ほら、財布出して。札、何枚入ってる?
ぐっ……はあ!? 急に殴るか普通!?
へへ、こっちにゃ数がいるんだ。おいお前らやっちまえ……って、平気か、ヨっちん、ピンやん!
くっそ! 逃げんぞ!
名刺スったかんな! 覚えとけよ! 月夜ばかりと思うなよ!
短尺
なあなあ、お兄ちゃん、ちょっと金貸してくんね?
ぐっ……はあ!? 急に殴るか普通?!
くっそ! 名刺スったかんな! 覚えとけよ! 月夜ばかりと思うなよ!
解説:「月夜ばかりと思うなよ」の意味とは
現代は街灯やビルの明かりで夜も明るいですが、昔は街灯が無く、夜道を歩く際は月の光が頼りでした。
しかし月は満ち欠けしたり、雲がかかったりします。
月がない新月の夜や曇った夜は夜道が暗くなってしまいます。
「月夜ばかりと思うなよ」とは言葉通り受け止めると「暗い夜道に気をつけろ」という意味になります。
また、夜討ちといって、暗い夜道は人を暗殺したり誘拐したり、襲うのにぴったりです。
「暗い夜道に(夜討ちに合わないように)気をつけろ」
=「夜突然襲われないように気をつけろよ」
と転じて、
「月夜ばかりと思うなよ」とは、
「暗い夜に襲いに行くぞ」という脅し文句の洒落た言い方です。